株主総会に行ってきた(アステラス製薬)~後編~
前編に引き続き、アステラス株主総会の後編です。
業績、研究開発の報告→課題の説明→質疑応答→議案の決議の質疑応答以降の内容です。
また、最後にお土産について書きます。
<質疑応答>
株主からいろいろ質問がありました。
質問に対する社長の回答は、わかりやすくて良かったです。
かなり長い時間をとっており、株主の話を聞こうとする姿勢は良いことだと思います。
ただ、長時間話を聞くことに慣れていない私は、最後の方は少し疲れてきましたが・・・
では、重要と思われる質問をピックアップします。
・2018~2020年に発生する新薬の特許切れの影響とその対策について
特許切れの影響は、かなり大きく、この時期については業績が伸びず、横ばいになるかもしれないということでした。
対策としては、課題で話した内容(パイプラインの増加、既存製品の価値の向上、オペレーションの高質化・効率化)とほぼ同じ内容でした。
・薬価引き下げのリスクと次回の時期について
薬価改定は2年に1度あり、次回は2018年に予定されているとのことでした。
新薬の価格が下がるのは、会社としては厳しいが、国の財政の問題もあるのでしかたがない面もあるというようなことを言っていました。
・増配や株主優待の新設を検討してほしい
質問の内容としては、業績が良く、配当金も悪くはないが、配当の部分は同業の武田と比べて見劣りするのでは?ということと多くの企業が優待を実施しているので検討してはどうか?でした。
社長の回答としては、新薬の開発に優先して資金を使いたいということと、配当は安定的に増やしていきたいということ、また、優待を実施するつもりはなく、配当と自社株買いで株主還元を行いたいということでした。
株主の気持ちもわからなくはないですが、赤字でも高配当を出し続ける武田が特殊なだけで、アステラス自身も配当性向が35%程度あり、十分に配当金を出しているように思います。
また、優待の部分は個人的な意見ですが、他の製薬会社(大塚ならポカリスエット、エーザイならチョコラBB)のように大衆製品を出しているなら、それらを株主優待として検討してもらってもいいけど、そうでないなら特に検討する必要もないかなと思います。
・社外取締役の必要性について
私は、監査やガバナンスの部分は守って当然と思っているので、あまり興味がないのですが、個人的に強く共感したので、この質問については例外的に取り上げることにしました。
(株価には影響はほとんどなく、ただの愚痴なので適当に読み流してください・・・)
質問の内容は、「社外取締役の果たす意義とは何か?と数社掛け持ち、かつ、自身が社長をしているような社外取締役がいるが、きちんと業務を遂行できるのか?」というものでした。
社長は、社外の意見を取り入れることが必要というようなことを回答していましたが、いったい社外取締役って本当に意味があるのか?というのは多くの人が思っているのではないでしょうか??
また、後半の兼務の話は社外取締役で4社、かつ、自身が社長をしているという方だったので、確かにひどいように思いました。
その他、テレビCMについての質問やROEに対する考え方、役員報酬が高すぎるのでは?などの質問がありました。
<議案の決議>
第1号は剰余金の処分、第2号は取締役の選任、第3号は監査役の選任、第4号は取締役の賞与支給でしたが、すべて可決されました。
以上、長々と書きましたが、海外の売上が日本を上回るグローバル企業、手掛けている事業が非常に多く、事業の買収、譲渡を同時に行っており、事業の取捨選択も業績に大きな影響がありそうという印象を持ちました。
また、新薬の開発と薬価改定の問題は、製薬会社共通の課題であることを再認識しました。
今後しばらくは、堅調な業績が続きそうですが、この2つの問題に直面する2018年の業績がどうなるかということがかなりの懸念点です。
2018年は業績が落ちる、また、株価はそれより少し前にいったん下落する可能性が結構あるのではないかと思いました。
そして、帰り際にお土産をもらいました。

中身はなんだろう??

バームクーヘンでした。
ホテルで取り扱っているもののようです。
おいしいかどうかは、食べていないのでわかりません・・・
明日の朝飯にしようと思います!
以上、1単元のみ保有の弱小株主のつぶやきでした。
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業績、研究開発の報告→課題の説明→質疑応答→議案の決議の質疑応答以降の内容です。
また、最後にお土産について書きます。
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株主からいろいろ質問がありました。
質問に対する社長の回答は、わかりやすくて良かったです。
かなり長い時間をとっており、株主の話を聞こうとする姿勢は良いことだと思います。
ただ、長時間話を聞くことに慣れていない私は、最後の方は少し疲れてきましたが・・・
では、重要と思われる質問をピックアップします。
・2018~2020年に発生する新薬の特許切れの影響とその対策について
特許切れの影響は、かなり大きく、この時期については業績が伸びず、横ばいになるかもしれないということでした。
対策としては、課題で話した内容(パイプラインの増加、既存製品の価値の向上、オペレーションの高質化・効率化)とほぼ同じ内容でした。
・薬価引き下げのリスクと次回の時期について
薬価改定は2年に1度あり、次回は2018年に予定されているとのことでした。
新薬の価格が下がるのは、会社としては厳しいが、国の財政の問題もあるのでしかたがない面もあるというようなことを言っていました。
・増配や株主優待の新設を検討してほしい
質問の内容としては、業績が良く、配当金も悪くはないが、配当の部分は同業の武田と比べて見劣りするのでは?ということと多くの企業が優待を実施しているので検討してはどうか?でした。
社長の回答としては、新薬の開発に優先して資金を使いたいということと、配当は安定的に増やしていきたいということ、また、優待を実施するつもりはなく、配当と自社株買いで株主還元を行いたいということでした。
株主の気持ちもわからなくはないですが、赤字でも高配当を出し続ける武田が特殊なだけで、アステラス自身も配当性向が35%程度あり、十分に配当金を出しているように思います。
また、優待の部分は個人的な意見ですが、他の製薬会社(大塚ならポカリスエット、エーザイならチョコラBB)のように大衆製品を出しているなら、それらを株主優待として検討してもらってもいいけど、そうでないなら特に検討する必要もないかなと思います。
・社外取締役の必要性について
私は、監査やガバナンスの部分は守って当然と思っているので、あまり興味がないのですが、個人的に強く共感したので、この質問については例外的に取り上げることにしました。
(株価には影響はほとんどなく、ただの愚痴なので適当に読み流してください・・・)
質問の内容は、「社外取締役の果たす意義とは何か?と数社掛け持ち、かつ、自身が社長をしているような社外取締役がいるが、きちんと業務を遂行できるのか?」というものでした。
社長は、社外の意見を取り入れることが必要というようなことを回答していましたが、いったい社外取締役って本当に意味があるのか?というのは多くの人が思っているのではないでしょうか??
また、後半の兼務の話は社外取締役で4社、かつ、自身が社長をしているという方だったので、確かにひどいように思いました。
その他、テレビCMについての質問やROEに対する考え方、役員報酬が高すぎるのでは?などの質問がありました。
<議案の決議>
第1号は剰余金の処分、第2号は取締役の選任、第3号は監査役の選任、第4号は取締役の賞与支給でしたが、すべて可決されました。
以上、長々と書きましたが、海外の売上が日本を上回るグローバル企業、手掛けている事業が非常に多く、事業の買収、譲渡を同時に行っており、事業の取捨選択も業績に大きな影響がありそうという印象を持ちました。
また、新薬の開発と薬価改定の問題は、製薬会社共通の課題であることを再認識しました。
今後しばらくは、堅調な業績が続きそうですが、この2つの問題に直面する2018年の業績がどうなるかということがかなりの懸念点です。
2018年は業績が落ちる、また、株価はそれより少し前にいったん下落する可能性が結構あるのではないかと思いました。
そして、帰り際にお土産をもらいました。

中身はなんだろう??

バームクーヘンでした。
ホテルで取り扱っているもののようです。
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